図書館司書への道（２）

通信課程で勉強を始めたころは、まだ、図書館勤務にはなっていませんでした。
テキストの山に埋もれながら、何をどう勉強したらいいものやらサッパリ分からず、途方に暮れる毎日。
とりあえず自分に課したことは、毎日昼休みに図書館へ通うこと。
たまには、職場の上司にお昼ご飯のお誘いを受けることがありましたが、それもお断りして、とにかく、短時間でも必ず図書館へ足を運びました。

あとで聞いたことですが、日を重ねるにつれて、やはり「常連」として図書館職員には認識されていたようです。

勉強を始めたその年のスクーリングに参加してみました。
まだどの科目もレポート提出さえしていなかったですが、スクーリングで何となく勉強する方向性や形が見えてきたのと、同じ志で勉強する先輩諸氏に出会えて、とてもよい刺激になりました。

実は、スクーリングに行くのに、さすがに家族に隠すことはできなくなり、夫からは反対されそうだったのが、「勉強するなら少しでも若いうちに」と言ってくれた夫の母の一言で、私の勉強は公認になりました。

スクーリングや科目終末試験が行われるところは、泊りがけとは行かないまでも、交通の便の関係で一日がかりになる場所でしたが、まだ子どもが小さかった当時の私にとって、夜、家を空けないですむことは本当に助かりました。
この点を重視して学校を選んだのが、時間がかかってもやり遂げることができた理由のひとつだと思っています。